はたらくていたらく

1990年3月生まれ、東京にいる永遠の初心者エンジニアの備忘録

AppleWatchと別れた。

彼と付き合い始めたのは2年半ほど前になる。
その当時彼は新人で、賛否両論ありつつ、出会う前から周りに期待されていた。
私も彼の噂はよく聞いていて、会いたくて仕方がなかった。
彼に会って間もなく、私たちは付き合った。
付き合ってからは片時も離れなかった。

別れた理由はなんだろうか。決定打は生活のすれ違いだろうか。
大きく変化があったのは、私が仕事を辞めてからだ。
彼は仕事のパートナーでもあった。
でも所詮は仕事上の関係だったのだろう。
仕事を辞めて業務連絡を必要としなくなってから、彼との距離は離れていった。

ここからは別れた彼への愚痴になる。

一つ目は、かなり疲れやすい体質だった。夕方頃から眠くなりはじめる。
彼の電池がぱたっと切れないように、工夫する必要があった。工夫した。
私が極端にかまわなくなってから、目を覚まさなくなった。
たまの外出も、一緒に出ることは少なくなった。

二つ目は、自己主張というか、個性が強く、ダサかった。
これは個人的な意見である。趣味の問題である。
周りのスタイルにとらわれないその格好は、誰からみても「あ、〇〇だ。」とわかった。そのくらい個性が強い。 その派手さを何とか抑えられないかとベルトとか買ってみたけどそれにも限界があった。

それでも良いところもあった。
彼は運動が得意でダイエット中のランニングによく付き合ってくれた。
でもこれは別に彼じゃなくても、ぶっちゃけスマホのアプリで代用できる。

三つ目は、両手が塞がる。
彼と関わるとき、大抵両手をうばわれる。 もっとスマートに付き合えて、色々なことができるかと思っていたけれど、思ったより手間がかかる奴だった。 片手で済むからスマホの方が優秀だと、頭の中では皮肉っていた。

結論としては、私は彼の魅力を最大限に発揮してあげられるような彼女にはなれなかった。
私にとって彼はオーバースペックだったのだ。勿体なかったのだ。
彼にとっての幸せは、仕事をしていて、もっと運動をする人と付き合うことだと思う。

今の私は、slackやメールを急いで見なければいけない状況でもないし、 毎日ランニングをする習慣もなくなってしまったし、 小さな窓をつついてまで必要とする情報もない。

彼にはどうか、もっと彼を必要としてくれる人と幸せになってほしい。

さようなら。 今までありがとうね、楽しかったよ。
あっぷるうぉっち。

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新しいパートナーは、シンプルな機能のアナログスマートウォッチだよ。

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私にはこの子で十分みたい。ごめんね。

買って以来触れていなかった箱を取り出し、その中に彼を丁寧に収めた。
今日、じゃんぱらに持っていく。